太陽系、銀河、宇宙の大きさを図で表してみる(その4)

2014年12月8日

銀河フィラメント

前回 の続きでごわす

前回は、ラニアケア超銀河団の大きさまでだったので

いよいよ、宇宙の大きさまでの話

銀河フィラメントから観測可能な宇宙まで

前回の記事で出てきたラニアケア超銀河団

ラニアケア超銀河団

↑ この図から、グレート・アトラクターへの軌跡を消すと、
↓ こんな感じになる。

近傍の銀河フィラメント

↑ この図から、どんどんとズームアウトしてみる・・・

宇宙の大規模構造

250 Mpc/h(250メガパーセク) = 約8億1500万光年

銀河フィラメント250Mpc/h

500 Mpc/h(500メガパーセク) = 約16億3000万光年

銀河フィラメント500Mpc/h

1 Gpc/h(1ギガパーセク) = 約32億60000万光年

銀河フィラメント1Gpc/h

見ての通り、まるで、ほつれた糸のような構造になっている。
そのため、このような銀河の集まりのことを「銀河フィラメント」という。(フィラメント=糸)

また、糸のように見える部分は、小さい視点から立体的に見た場合、まるで巨大な壁のようにも見えるため、銀河フィラメントのことを、別名「グレートウォール」と呼んだりもする。

宇宙は、このような構造の連続体で、これをひとくくりに「宇宙の大規模構造」と言う。
(大きい視点から立体的に見ると石鹸を泡立てた時の、泡のようにも見えるので、
 別名「宇宙の泡構造」ともいう)

観測可能な宇宙

では、宇宙の大規模構造は、どこまで続いているのか?

結論としては、分からない (・ω・`)

ただ、理論上、地球から観測可能な宇宙は、地球を中心として半径約465億光年である。
直径だと約930億光年だ。

km に直すと、

半径: 4650垓km(465,000,000,000,000,000,000,000km)
直径: 9300垓km(930,000,000,000,000,000,000,000km)

– 参考 –
2014年時点で観測できている地球から最も遠い天体は、MACS0647-JD という名の天体である。正体はまだ不明だが、おそらく宇宙の初期の頃から存在する銀河。
地球からの距離は、約319億光年

MACS0647-JD
MACS0647-JD

はっきり言えば、地球が宇宙のど真ん中にあるはずはないので、
実際の宇宙は、それより遙かにデカいと思われる。(てか、有限なのか無限なのかすら分からない)

とりあえず、ラニアケア超銀河団の直径が5億光年なので、
観測可能な宇宙の範囲だけでも、ラニアケアを横に並べて、約186個分ってことになる。

宇宙の大きさのまとめ

直径 or 地球からの距離長さ(単位:km)
地球から「宇宙」と呼ばれる上空までの距離100km
地球から国際宇宙ステーションまでの距離400km
地球の直径12,742km
地球から月までの距離385,000km
太陽の直径1,391,600km
地球から火星(最接近時)までの距離60,000,000km
~ 100,000,000km
地球から海王星(最接近時)までの距離4,350,000,000km
地球からヘリオポーズまでの距離18,000,000,000km
太陽系(オールトの雲の端から端)の直径3,000,000,000,000km
地球からプロキシマ・ケンタウリまでの距離40,000,000,000,000km
銀河系の直径1,000,000,000,000,000,000km
地球からアンドロメダ銀河までの距離23,900,000,000,000,000,000km
局部銀河群の直径50,000,000,000,000,000,000km
ラニアケア超銀河団の直径5,000,000,000,000,000,000,000km
地球からMACS0647-JDまでの距離319,000,000,000,000,000,000,000km
観測可能な宇宙の直径930,000,000,000,000,000,000,000km
実際の宇宙の直径分からん (・ω・`)