宇宙で最も冷たい(寒い)天体・惑星・恒星

星空のイメージ

前ページ では、最も冷たい「天体」であったが、次は「星」という単位で見ていくことにする。

最も冷たい(寒い)惑星

前ページで紹介したブーメラン星雲は「星雲(ガスの塊)」であって、「星」ではない。
では、2016年現在「星」の中で最も冷たい星は何か?

それは、OGLE-2005-BLG-390Lb という名の惑星である。

OGLE-2005-BLG-390Lb
(奥で光っている星は、OGLE-2005-BLG-390Lb の主星 OGLE-2005-BLG-390L)

この惑星は地球のような岩石でできた惑星であるが、そのの表面温度は、

53K(ケルビン)= 摂氏 約 -220℃ である。

これはかなり寒い!・・・
とは言え、前ページで紹介したブーメラン星雲の 1K(ケルビン)= 摂氏 約 -272℃ と比べると、、、

なんと 52℃ も熱いぞ!

とか言っても、液体窒素の沸点ですら −196 ℃ だからねぇ。

余裕でバナナで釘が打てますw (※注)

※注 「バナナで釘」ネタが分からない方用の解説

1977年ごろ、エクソンモービルの CM で「マイナス40度の世界では、バナナで釘が打てます」というフレーズがありました。
この CM の意味は「バナナは凍るけど、エクソンモービルのオイルは凍らないよ」っていうオイルの宣伝でした。

しかし、「バナナで釘を打つ」というのは、当時なかなか衝撃的な CM だったため、この「バナナで釘が打てます」というフレーズは世間一般に浸透し、流行したのです。

バナナで釘が打てます

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