映画トロン:レガシーのコマンド解説

トロン:レガシー

映画「トロン:レガシー」

この映画では、劇中でキーボードにコマンドを入力するシーンが、いくつか出てきます。

これらのコマンドは、「デタラメなもの」ではなく、実は「ちゃんと意味のあるコマンド」を入力しているのです。

今回の記事では、劇中に出てくる「コマンド」の意味について、解説したいと思います。

エンコム社の技術者エドワードが打つコマンド

まず、エンコム社が役員会議で、新発売する予定の OS「エンコムOS-12」を発表するシーン。

「エンコムOS-12」が画面に表示されるのと同時に、主人公・サム・フリンのイタズラによって、犬の映像が写し出されてしまう。

犬の映像が写しだされるシーン

周りの人達は慌ててしまうが、それに対処する技術者・エドワード・デリンジャーは、キーボードにコマンドを入力していく。

エドワード・デリンジャーがキーボードを叩くシーン

エドワードが入力したコマンドは ↓ こうである。

エドワードが入力したコマンドその1

/home/tmd # ps -ef | grep -i os12
tmd    17319 17308 81 17:39 pts/2    00:17:00 /home
root   18458 18456  0 18:00 pts/4    00:00:00 /bin

1行目の ps とは、プロセスの略でシステム内で動作しているプロセスを表示するコマンド。
grep というのは、正規表現に一致する行を検索するコマンドだ。

つまり、

ps -ef | grep -i os12

というのは、「os12」という名前を含むプロセスを探して、それを表示するためのコマンドを打ち込んだということである。

ちなみに「os12」というのは、冒頭で述べたようにエンコム社が開発した「エンコムOS-12」のこと。

そして、2行目以降に表示されている 17319 などの数字はプロセス番号であり、pts/2 というのは、そのプロセスを操作している端末番号を表している。

続いて、エドワードが打ち込んだコマンドは以下である。

kill コマンドを打ち込むエドワード

/home/tmd # kill -9 17319

kill -9 というのは、プロセスを強制終了させるコマンド。

つまり、

kill -9 17319

というのは、先の ps コマンドで見つけ出した 17319 番のプロセスを強制終了させているのである。

ps コマンドで表示されたプロセス番号の中で、

tmd    17319 17308 81 17:39 pts/2    00:17:00 /home
root   18458 18456  0 18:00 pts/4    00:00:00 /bin

pts/4 は、おそらくエドワード本人が操作している端末であり、それ以外の端末(つまり、pts/2)が、犬の映像を表示しているのだと判断し、強制終了させたということであろう。

エドワードが、この kill コマンドを入力したことにより、画面から犬の映像が消える ↓

犬が消えた映像

動画

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