おおいぬ座(Canis Major)
トレミーの48星座の1つ。
全天21の1等星の中で最も明い星シリウスを擁する。
シリウスはこいぬ座の「プロキオン」とオリオン座の「ベテルギウス」とともに冬の大三角形を形成する。
おおいぬ座はシリウス以外にも2等級以上の星を4つ持ち、非常に明るい星座である。
神話
ボイオティアの都市テーバイの北東テウメソスにはキツネの怪物が棲みついていた(テウメソスの狐)。
このキツネの怪物は多くの人間の子供を襲って食い殺したが、この怪物は何者にも捕まらない運命を持っていたため、テーバイの人々はキツネを捕まえることができずにいた。
そのため、被害を抑えるために毎月1人の子供をキツネに生贄として捧げていた。
ある日、テーバイに亡命していたアムピトリュオンはテーバイの王に戦の協力を求めた。
そこで、テーバイの王は、アムピトリュオンにテウメソスの狐を退治することを協力の条件として提示した。
そこで、アムピトリュオンはアテナイへ行きケパロスに助けを求めた。
なぜなら、ケパロスの持つ神犬ライラプスは、どんな獲物でも捕らえることのできる運命を持っていたためである。
しかし、キツネは捕まらない運命にあり、ライラプスは獲物を捕まえるこのできる運命にあったため、ライラプスはキツネを延々と追いかけ続けることとなった。
これを見たゼウスは、双方が運命に反していたため、両者を石へと変えた。
そしてライラプスは空へと上げておおいぬ座にしたという。
主な恒星
- α星:シリウス(全天21の1等星の1つ)
- β星:ミルザム
- γ星:ムリフェイン
- δ星:ウェズン
- ε星:アダーラ
- ζ星:フルド
- η星:アルドラ
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