人智を超えた超科学・ダイソン球とは何か?

われわれ人間は、地球上の資源と太陽から受けるエネルギーを使って生活している。

だが、我々が太陽から享受しているエネルギー量は、太陽が発するエネルギーのほんの僅かでしかない。この膨大なエネルギーをより有効に活用するための「人工建造物」がダイソン球(ダイソン殻)である。

ダイソン球とは

太陽などの恒星は休むことなく核融合による爆発エネルギーを大量に発散させているが、その大半のエネルギーはほとんど宇宙へ拡散してしまう。

しかし、巨大な殻によって太陽(恒星)を覆い尽くしてしまえば、エネルギーを有効に活用できる。

これが、基本的な「ダイソン球」の考え方である。

↓ ダイソン球なしの図

ダイソン球が無い状態の図

↓ ダイソン球ありの図

ダイソン球がで太陽を覆った状態の図

いわば、超巨大スペースコロニーであり、スペースコロニーの究極形といえるものである。

ダイソン球は、太陽を中心にした殻の建造物であり、ちょうどタマゴの黄身が太陽で、殻がダイソン球だと思えば良いだろう。

もし我々の住む太陽系にダイソン球を構築した場合、以下のような大きさのダイソン球が想定できると言う。

太陽系にダイソン球を構築した場合の想定図

ダイソン球の建造は可能か?

少なくとも、現在の地球の科学・文明力では、ダイソン球の建造はとうてい不可能である。

ロシアの天文学者ニコライ・カルダシェフは、高度に発達した宇宙文明を以下の3段階に分けている。

宇宙文明の段階
第1段階未満 現在の地球の文明
第1段階 一つの惑星上で得られる全エネルギーを利用する文明
第2段階 一つの恒星系で得られる全エネルギーを利用する文明
第3段階 一つの銀河系で得られる全エネルギーを利用する文明

ダイソン球は文明が第2段階へ以降するために建造されるものである。

しかし、上記の3段階において、地球は第1段階にすら達していない

太陽系外宇宙のダイソン球

我々の技術では到底不可能なダイソン球ではあるが、広大な宇宙には高度に発展した宇宙文明が存在している可能性は十分に高いと言える。

ダイソン球を提唱したアメリカの物理学者フリーマン・ダイソンは「不自然な赤外線放射の探査によりダイソン球を建造できるような高度な地球外文明を発見することができるだろう」と主張している。

現状ではダイソン球は発見できてないが、将来的にはダイソン球を発見できるかもしれない。

ダイソン球では?との噂が流れた恒星

地球から見てはくちょう座の方向に1480光年離れた位置にある、KIC 8462852 という恒星は不規則な減光が観測されるため、その不規則性に関する仮説として「ダイソン球」ではないか?という噂も流れたことがある。

しかし、この不規則な減光に関しては、いくつかの説があり現状ではハッキリしたことは分かっていない。

KIC8462852
KIC8462852

ダイソン球のイメージ図