太陽系、銀河、宇宙の大きさを図で表してみる(その3)

2014年12月7日

ラニアケア You Are Here

前回 の続きーヽ(´ー`)ノ

前回は局部銀河群までの大きさまで

今回は、局部銀河群が属してる「超銀河団」のお話

超銀河団と、その大きさ

「超銀河団」ってのは、銀河群や銀河団が集まってできた団体様のこと

例えて言うなら、会社の「部、課、係」の「部」に相当すると思えばいい

会社に例えるなら ↓ こんな感じ

  • 部 = 超銀河団
  • 課 = 銀河団、銀河群(群より、ちょっと大きめなのが団)
  • 係 = 銀河

なので、我々が住んでいる局部銀河群も、どこぞの、なんちゃら超銀河団に属してる

グレート・アトラクター

銀河群や銀河団ってのは、何かに吸い寄せられるように、一定の方向に移動してる。

この「何か」は「グレート・アトラクター」と呼ばれる謎の重力源。

ぶっちゃけ、星や銀河どころか、多数の銀河団を吸い寄せるほどの重力源なので、

「宇宙で最も強い力を持つ」などとも言われる。

これまで、局部銀河群がどこの超銀河団に属しているのか、という議論は多くあった

その議論の中で、

  • 我々の住んでいる局部銀河群は、
  • おとめ座超銀河団に属していて、
  • おとめ座超銀河団は、さらに、うお座・くじら座超銀河団Complexに属している

という宇宙マップが作られてきた。(↓ こんな感じ)



├─ うお座・くじら座超銀河団Complex

├─ おとめ座超銀河団
│ │
├─ おとめ座銀河団

├─ おおぐま座銀河団

├─ ろ座銀河団

├─ おとめ座III銀河群

├─ 局部銀河群← ココ

├─ しし座銀河群

├─ かじき座銀河群

├─ エリダヌス座銀河群

・・・が、これらの宇宙マップは、どの銀河団が、どこのアトラクターに支配されているのか?
ということまでは分からなかった。

・・・が、2014年9月に新説登場(・∀・)

ラニアケア超銀河団

ハワイ大学の天文学者ブレント・タリー氏の研究チーム
銀河が宇宙空間でどのように運動しているかを観測し、
銀河系と周辺の銀河がどのアトラクターに支配されているかを突き止めた。

そして、新たに、我々の住んでいる超銀河団の範囲を定義した。

その超銀河団の名前は

ラニアケア超銀河団

ラニアケア超銀河団

↓ 全体像

ラニアケア全体像

↓ 3D

ラニアケア 3D

↓ 3D その2
ラニアケア 3D その2

ちなみに、糸状に見えるのは、グレート・アトラクターに引き寄せられる軌跡なので、
本当に、このような糸状に見えるわけじゃない

ラニアケア超銀河団の大きさ

ラニアケア超銀河団の直径は、約5億光年
km に直すと 約50垓km

つまり、

5,000,000,000,000,000,000,000km

天の川銀河の大きさが

1,000,000,000,000,000,000km

なので、約5000倍くらい

ラニアケア3D全体図

↑ この図(620×620ピクセル)に天の川銀河を正確に描くと
0.1ピクセル程度にしかならないので、全く、図にならない・・・ (・ω・`)

ちなみに、太陽の直径が、1,391,600km なので
ラニアケア超銀河団の大きさは、太陽の3,600,000,000,000,000(3600兆)倍くらいですな・・・

・・・ 次回、その4へ続く。