太陽系、銀河、宇宙の大きさを図で表してみる(その1)

2014年12月5日

太陽系のイメージ

宇宙がどれくらい大きいのか

はっきり言って、怖いくらいデカい。

じゃぁ、どんくらいデカいのか?ってのを図にしてみた。

宇宙の大きさを図にしてみる

とりあえず、小さい単位から、徐々に大きな単位で・・・

一般的な宇宙飛行士が行く宇宙

地上から見て、どこからが宇宙かという定義は、いろいろあるけど、
だいたい上空100kmを超えると「宇宙」と呼ばれる。

宇宙飛行士がよく行く宇宙は、だいたい国際宇宙ステーションあたりが多い。

地球から国際宇宙ステーションまでの距離は、約400km

図で表すと ↓ この辺になる(右側の白い点が宇宙ステーション)

宇宙ステーションの距離

地球から月までの距離

地球から月までの距離は 平均で約38万5000kmくらい

地上から月を眺めると、結構、大きく見えたりするので、
意外と近く感じるかもしれないが、

宇宙ステーションまでの距離と比べれば、約960倍もの距離がある。

図で表すと ↓ こんな感じ(左:地球、右:月)

地球と月の距離

人類が、有人でたどり着いた最も遠い地点がこの辺りってことになる。

地球から火星までの距離

地球も火星も、太陽の周りを公転してる上に、火星が楕円軌道で回っているので、
地球と火星との距離は大幅に変わる。

が、火星が地球にかなり接近した場合の距離は、だいたい6000万~1億kmくらい

とりあえず約8000万kmで換算しても、地球と月の距離の200倍以上の距離になる

図にすると、↓ こんな感じ

太陽と地球と火星

地球と火星は、もはや点でしか表せない。。。

というより、この図では、地球と火星は1ピクセルで描いているが、それでも実際より大きい。
(つまり、正確に描画するなら点ですらない)

ちなみに、地球と太陽との距離は平均で約1億5000万km

海王星までの距離

太陽系の中で、最も外側にある惑星が、海王星

海王星は、太陽との距離が約45億kmくらい

地球に最接近した場合、地球との距離は43億5000万kmくらいになる。

つまり、地球と火星の最接近距離の約43倍以上の距離ってことだ。

強引にでも、図にすると、↓ これくらいの距離になる。

太陽から海王星

ヘリオポーズまでの距離

太陽が放出する太陽風が、それより外側の星間物質と混ざり合う境界線を「ヘリオポーズ」という。
太陽からヘリオポーズまでの範囲を「太陽圏」という(太陽系ではない)

太陽からヘリオポーズまでの距離は、学説によってバラバラなので、何とも言えないが、
ボイジャー1号が到達したヘリオポーズまでの距離で考えると約180億kmくらい

つまり海王星までの距離の約4倍強

図にすると ↓ これくらいの距離になる

ヘリオポーズまでの距離

人間が作った人工物が到達した、最も遠い場所がこの辺ってことになる。

オールトの雲

太陽の重力が影響を及ぼすまでの範囲のことを「太陽系」(異説多数あり)という。

この太陽系の端っこあたりには、「オールトの雲」という
1兆個以上もの天体群があると考えられている(現状では、まだ仮説)。

オールトの雲は太陽から、約1万~10万天文単位の領域に広がっていると考えられているので、
太陽系の大きさが、半径で約10万天文単位くらいってことになる。

1天文単位 = 約1億4960万km なので、太陽系の半径は約14~15兆km程度。
(ただし、オールトの雲は仮想天体なので、大きさ等は諸説あり)

このレベルの距離になってくると、km ではなく、
単位を「光年」や「パーセク」で表した方が分かりやすくなる。
「パーセク」は馴染みが薄いので、単位を「光年」で表すと、以下のようになる。

  • 1天文単位 = 約1億4960万km
  • 1光年 = 9.46兆km

よって、10万天文単位 = 約14.9兆km = 約1.575光年

太陽からヘリオポーズまでの距離と比較すると約800倍くらいになる。

図にすると ↓ こんな感じ

オールトの雲

その2へ続く。