太陽系、銀河、宇宙の大きさを図で表してみる(その1)
宇宙がどれくらい大きいのか
はっきり言って、怖いくらいデカい。
じゃぁ、どんくらいデカいのか?ってのを図にしてみた。
宇宙の大きさを図にしてみる
とりあえず、小さい単位から、徐々に大きな単位で・・・
一般的な宇宙飛行士が行く宇宙
地上から見て、どこからが宇宙かという定義は、いろいろあるけど、
だいたい上空100kmを超えると「宇宙」と呼ばれる。
宇宙飛行士がよく行く宇宙は、だいたい国際宇宙ステーションあたりが多い。
地球から国際宇宙ステーションまでの距離は、約400km
図で表すと ↓ この辺になる(右側の白い点が宇宙ステーション)
地球から月までの距離
地球から月までの距離は 平均で約38万5000kmくらい
地上から月を眺めると、結構、大きく見えたりするので、
意外と近く感じるかもしれないが、
宇宙ステーションまでの距離と比べれば、約960倍もの距離がある。
図で表すと ↓ こんな感じ(左:地球、右:月)
人類が、有人でたどり着いた最も遠い地点がこの辺りってことになる。
地球から火星までの距離
地球も火星も、太陽の周りを公転してる上に、火星が楕円軌道で回っているので、
地球と火星との距離は大幅に変わる。
が、火星が地球にかなり接近した場合の距離は、だいたい6000万~1億kmくらい
とりあえず約8000万kmで換算しても、地球と月の距離の200倍以上の距離になる
図にすると、↓ こんな感じ
地球と火星は、もはや点でしか表せない。。。
というより、この図では、地球と火星は1ピクセルで描いているが、それでも実際より大きい。
(つまり、正確に描画するなら点ですらない)
ちなみに、地球と太陽との距離は平均で約1億5000万km
海王星までの距離
太陽系の中で、最も外側にある惑星が、海王星
海王星は、太陽との距離が約45億kmくらい
地球に最接近した場合、地球との距離は43億5000万kmくらいになる。
つまり、地球と火星の最接近距離の約43倍以上の距離ってことだ。
強引にでも、図にすると、↓ これくらいの距離になる。
ヘリオポーズまでの距離
太陽が放出する太陽風が、それより外側の星間物質と混ざり合う境界線を「ヘリオポーズ」という。
太陽からヘリオポーズまでの範囲を「太陽圏」という(太陽系ではない)
太陽からヘリオポーズまでの距離は、学説によってバラバラなので、何とも言えないが、
ボイジャー1号が到達したヘリオポーズまでの距離で考えると約180億kmくらい
つまり海王星までの距離の約4倍強
図にすると ↓ これくらいの距離になる
人間が作った人工物が到達した、最も遠い場所がこの辺ってことになる。
オールトの雲
太陽の重力が影響を及ぼすまでの範囲のことを「太陽系」(異説多数あり)という。
この太陽系の端っこあたりには、「オールトの雲」という
1兆個以上もの天体群があると考えられている(現状では、まだ仮説)。
オールトの雲は太陽から、約1万~10万天文単位の領域に広がっていると考えられているので、
太陽系の大きさが、半径で約10万天文単位くらいってことになる。
1天文単位 = 約1億4960万km なので、太陽系の半径は約14~15兆km程度。
(ただし、オールトの雲は仮想天体なので、大きさ等は諸説あり)
このレベルの距離になってくると、km ではなく、
単位を「光年」や「パーセク」で表した方が分かりやすくなる。
「パーセク」は馴染みが薄いので、単位を「光年」で表すと、以下のようになる。
- 1天文単位 = 約1億4960万km
- 1光年 = 9.46兆km
よって、10万天文単位 = 約14.9兆km = 約1.575光年
太陽からヘリオポーズまでの距離と比較すると約800倍くらいになる。
図にすると ↓ こんな感じ
その2へ続く。
- 宇宙の大きさ動画 を公開しました
- 地球と惑星・恒星・銀河との距離の動画 を公開しました
ディスカッション
コメント一覧
初めまして、とても分かりやすくて思わず書かして頂きました。
私は子供の頃より天の河が観たいとよく夜空を見上げたいましたが一度も見る事なく写真などで想像していました。六十数年たち最近自分が天空のあの天の河の一員なんだと知った時は大変驚き、感動しました。で、宇宙地図と言う本なども買いました。
物足りずネットを探していた所、るなさんに会えました。どうもありがとうございました。
太田靖子さん。
コメントありがとうございます。ヽ(´ー`)ノ
最近、宇宙の話にハマっていてます。
映画『インターステラー』の影響です笑
しかし、ここの記事は大変わかりやすい説明でした。ありがとうございました。
また、宇宙に関する記事があれば是非書いて下さい。楽しみにしています。
山下さん
『インターステラー』
観ようと思っていたのに、そのまま観る機会を逃して忘れてました・・・
こちらのコメントのおかげで、思い出しました。
思い出させてくれて、ありがとうございますw
当ブログは、その場の気分気分で書いてるので、
宇宙の話も、また色々書く機会があると思います。
わかりやすい宇宙の話有難うございました。
私は今65歳ですが、15歳の時、新聞に宇宙のことが連載されていまして、それいらい興味を持ち始め素人の趣味の範囲でかつ数式も理解不能でありながら宇宙の話が大好きです。
宇宙好きの人ってけっこう多いと思いますが、やたら数式と専門用語を使われると閉口するのですがここは専門用語少なく、素人が読みやすいようにまとめてありましたので最後まで読めました。
反復して読まないといけないのでお気に入りに登録させていただきました。
感謝・感謝です。
山野さん。
コメントありがとうございます。
私も宇宙(と言うか天文学)が大好きです。
天文学では、量子論や相対性理論など難しい用語や内容が多いので、
そういった内容について「こう説明すれば分かりやすいんじゃない?」と思うことも多々あります。
なので、「分かりやすい」「読みやすい」と言っていただけるのは非常に嬉しいです。
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[…] <出典:again.lunaclear.com> […]