や座(Sagitt)
トレミーの48星座の1つ。
全天で3番目に小さい(みなみじゅうじ座、こうま座に次ぐ)。
神話
以下のような複数の異なる物語が伝わっている。
- サイクロプスが作った雷撃の矢でゼウスがアスクレピオス(アポロンの息子であり名医。へびつかい座)に撃ち殺された(ゼウスは人間が優れた医術を獲得することを良しとしなかったため)。それを恨んだアポロンがサイクロプスを撃ち殺した矢が矢座である。ちなみにアポロンはその後、ゼウスに罰せられて家畜の世話をさせられたという。
- ゼウスは人類が「火」を使うことを良しとしなかったが、プロメテウスは「火」があれば、調理もでき暖を取ることもできると考え、人類に「火」を授けた。しかしそれに怒ったゼウスはプロメテウスを山の上に張り付けにした。プロメテウスは、毎日鷲(わし座)に肝臓をついばまれ、それを見たヘラクレスは、鷲を射抜いて殺した。その矢が矢座である。
- エロースは愛を司る神である。エーロスの持つ矢は当たった者を恋の虜にさせる力があり、ゼウスをガニュメデスに夢中にさせたという。そのエーロスの矢が矢座である。
主な恒星
- α星:シャム
- β星
- γ星
- δ星
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