宇宙の大きさを体感できる動画(アメリカ自然史博物館版)

2016年12月1日

以下は、アメリカ自然史博物館が作成した動画である。

地球を飛び出して、2009年までに観測できている、半径約320億光年前後までの宇宙マップを見ることができる。

この動画で見ることができるのは、2MASS (プラスその他もろもろ)という天体観測プロジェクトで観測できた実際の宇宙マップだ。

理論上、観測可能な宇宙は、宇宙背景放射が放射された面までの半径465億光年(直径930億光年)だが、320億光年でも、十分に宇宙の凄まじい大きさを実感できる。

ちなみに、動画の途中から、

扇形に広がる銀河

上図のように、扇形に銀河が広がっていくが、これは 2MASS の望遠鏡が北半球と南半休に設置されているからであり、真っ暗な部分は、まだ観測ができていないということである。

また、中央部分の方が明るいのは当然で、地球から遠すぎたり、小さすぎたり、光の量が少なすぎたり、といった銀河は単純に見えなかったからである。

そして、最終的に宇宙の果てのごとく描かれている、以下の球体が理論的に「観測可能な宇宙」の半径465億光年を表している。

観測可能な宇宙を表す球体

将来的には、観測範囲も広がり、技術が発達すれば、さらに遠く(限界は半径465億光年だが)、そして微量な光しか発していない銀河やクエーサー、果ては多種多様なブラックホールなども観測できるようになるだろう。

次回、「宇宙の大きさを体感できる動画(Mitaka版)」に続く