かみのけ座(Comae Berenices)
1536年にドイツの地図製作者カスパル・ヴォペルが自作の地球儀に描いた比較的新しい星座。
4等級以下の星のみで構成されており、ぼんやりとした星の集まり程度にしか見えないため、トレミーの48星座にも含まれることはなかった。
神話
古代エジプト、プトレマイオスの王プトレマイオス3世は姉妹を殺したセレウコス朝シリアを攻めた。
プトレマイオスの妻ベレニケは、夫が無事に戻ったならば、美しい自分の髪の毛を女神アフロディテに捧げると誓った。
プトレマイオスが戦から戻ると、約束通りベレニケは髪を切り、女神の神殿に供えた。しかし、髪の毛は翌朝までに消えていた。
王と王妃は大変に怒り、神殿の神官たちは死刑となることを覚悟した。
しかしこの時、宮廷の天文学者であったコノンは「女神は王妃の行いが大変に気に入り、そして、その髪が大変美しかったので喜び、空に上げて星座にしたのです」と王と王妃に告げて、しし座の尾の部分を指し示した。
それ以降、その星の場所は「ベレニケのかみのけ座」と呼ばれることになった。
そして、神官たちの命は救われた。
主な恒星
- α星:ディアデム
- β星
- γ星
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