へびつかい座(Ophiuchus)/ へび座(Serpens)
トレミーの48星座の1つ。
もともとは「へびつかい座」という単体の星座であったが、トレミー(プトレマイオス)が2つの星座に分けた。
「へび座」は頭部と尾部が分断されており、それぞれがへびつかい座と接続しいるため、現在でもへびつかい座として1つの星座として捉えられることが多い。
現在へびつかい座は黄道上に存在するため、黄道12星座にへびつかい座を含めた13星座による占いなども考案されているが、黄道12星座には含まれない。
神話
太陽神アポロンは自身の使い鳥である純白のカラスに「コロニスが浮気している」と告げられた。この報告はウソ(もしくは、早とちり)であったが、怒ったアポロンはコロニスを矢で射殺してしまった。
コロニスは自分が身籠もっていることをアポロンに告げて死んだため、アポロンはコロニスの体から胎児(アスクレピオス)を救い出してケンタウロス族の賢者ケイロンに子供の養育を託した。
(カラスはのちに、罰として真っ黒に染められ、二度と言葉を喋れないようにされたあと追放され、からす座となったという)
ケイロンの元で育ったアスクレピオスは、特に医学に才能を示し、その医術はついに死者を蘇らせるまでに至った。
しかし、冥界の王ハデスは、冥界から死者が戻されることは「世界の秩序を乱す行為である」としてゼウスに抗議した。
これを受け入れたゼウスは雷の矢をもってアスクレピオスを撃ち殺した。
しかし、アスクレピオスは生前の功績を認められ、死後へびつかい座となり、神の一員に加わることとなった。
アスクレピオスが蛇を持っているのは、アスクレピオスが蛇の毒によって薬草の効果を知ったため、蛇を自分のシンボルにしたからだといわれている。
現在も医療の象徴として「アスクレピオスの杖」をモチーフとしたものは世界的に用いられている。
関連:からす座
主な恒星
へびつかい座
- α星:ラスアルハゲ
- β星:ケバルライ
- γ星
- δ星:イェド・プリオル
- ε星:イェド・ポステリオル
- ζ星:フィエト / ハン
- η星:サビク
- θ星:イマド
- κ星:ヘルカテ
- λ星:マルフィク
- μ星
- ν星:シンストラ
へび座
- α星:ウヌクアルハイ
- β星:シュウ
- γ星:アインアルハイ
- δ星
- ε星:ネフシュタン
- ζ星
- η星:タン
- θ星:アリア
- μ星:レイオレピス
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