ロシアが資本主義になれなかった理由
こうして、ロシア庶民からは「英雄」として扱われるようになったプーチン大統領。
しかし、ここまでの話だけなら、「プーチンは良い人」みたいになるんだけど。。。
残念ながら、この強権発動により、ロシアという国は以下のような認識を持って見られるようになった。
「ロシアは、がんばって稼いでも。ある日、突然、国が財産を没収してしまう国である。」
資本主義は、市場の自由が求められる仕組みだ。
国が財産を没収したり、市場に介入してはならないというのが大原則である。
プーチン大統領は、強権を発動することにより、格差社会の是正を試みたが、これによって資本主義への道は遠のいた。
一度でも、上記のように認識されれば、その認識を取り除くのは容易ではないからだ。
結局のところ、一般市民に対する「資本とは何か?」「株式とは何か?」という教育が無いまま、性急に事を急いでしまったのが、ロシア資本主義化の失敗だったということなんでしょうね。
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