殯(もがり)・天皇陛下の生前退位メッセージの「殯」とは何か?

天皇陛下

殯(もがり)という言葉が聞き慣れないのは、「当たり前」である。
なぜなら、「殯(もがり)」の行事は、現代の日本では、ほぼ無いからだ。

殯の行事が頻繁に行われた時代は、古代の日本、特に「大化の改新(646年)」よりも前まで遡ってしまうほどに古い。

「殯」については、Wikipedia には、このように書かれている。

死者を本葬するまでのかなり長い期間、棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な「死」を確認すること。

つまり、

「白骨化するまで、別れを惜しんで "本当に死んだのだな" ということを最後まで確認する」

という行事である。